2009年10月8日木曜日

ウィニー

今日のニュースでも大々的に取り上げられていたので、パソコンにあまり興味が
なくてもなんとなく名前くらいは聞いたことがあるという方も多いかと思います。

この「Winny」はP2Pモデルのファイル共有ソフトと呼ばれ、ファイルサーバーを
介することなく、個々のパソコンがノードという単位となり、インターネットを通じて
ファイル共有を行うことができるソフトです。

その為、実装によっては匿名性を確保し易いという理由から、著作権で保護された
音楽や映画やソフトウェアなどを違法に交換するケースが後を絶たず、長い期間
いろいろな意味で問題視されてきたソフトでもあります。

また、2003年には著作権法違反で逮捕されたWinnyユーザーのみならず
開発者までが幇助の罪として起訴され、一審の京都地裁にて罰金150万円の
有罪判決が下されたことで、様々な物議を醸すきっかけ(「包丁を作っている
職人が殺人幇助で起訴されるようなものだ」など・・・)にもなりましたが、その
判決が今日の大阪高裁にて逆転無罪となったのです。

NHKでは速報のテロップが流れるなど、無償で配布されているソフトウェアが
これほどまで世間に影響や関心を与えたことは日本では初めてだと思います。

しかし、元を正せばこれもまた匿名掲示板などと同様、利用者のモラルの低さが
引き起こした問題であり、そういった根本的な要因の改善を先送りにしてしまえば
第2、第3の同様な問題に無駄な時間や犠牲を費やすことになりかねません。

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